フレキシブルシャフト - Flexible Shaft
フレキシブルシャフトは特殊硬鋼線を右巻、左巻交互に数層巻いた構成で、強度と耐久性で好評をいただいています。
また当社品は無反発巻きをしていますので、どこを切ってもほとんど反発(スプリングバック)しません。
各種用途に応じたフレキシブルシャフト( 標準型、ハイトルク型、焼入れ型、左右両用、強力型等)自由に選べます。
ご要望により、柔軟性も変化でき、直径φ50mmまで製作できます。またバネ用ステンレス鋼線製も製作できます。
お客様によっては「フレキ」「フレキシャフト」「フレックスシャフト」「フレキシシャフト」
「フレーキシャフト」「芯線」「撚り線形たわみ軸」「ジャバラ(蛇腹)」「インナーワイヤー」
とも呼ばれています。「可撓軸(かとうじく)」と呼ばれることもあります。
あらゆる機械の回転動力伝達器具として、目には見えない部分ですがフレキシブルシャフトは活躍しています。
モーターの回転を伝達したいが場所の条件や環境が悪い・耐久性のある動力伝達器具を探している・
新製品の開発にあたって、フレキシブルシャフトを検討している…そのような場合、是非弊社にご相談ください。
専門メーカーとして、高品質なフレキシブルシャフトを製作しております。
両端にカップリングが付いた、汎用フレキシブルシャフトという製品もございます。
被覆チューブ付や手回しに向いたタイプ、簡易的な接続に使用できるタイプなど様々です。
非常に使いやすく、オススメです。是非ご覧のうえ、ご検討ください。
標準型フレキシブルシャフト
特徴:トルク伝達に強く耐久性も高い。
様々な場面で使用される標準の製品です。
用途例:
・フレキシブルグラインダー
・スケーリングマシン
・チューブクリーナー
・コンクリートバイブレーター
・背負い式刈払機(草刈機)
・穴掘り機
・枝打機
・水中ポンプ
・攪拌機
・樹脂チューブ成形機
・自作用工具の一部
・パッキングツール
標準型フレキシブルシャフト仕様
呼称 |
外径mm |
公差mm |
最小曲げ半径mm |
破断トルク |
重量g/m |
|
N・cm |
kgf・cm |
|||||
4 |
φ3.8 |
±0.1 |
60 |
200 |
20 |
70 |
5 |
φ5 |
780 |
80 |
110 |
||
6 |
φ5.92 |
70 |
980 |
100 |
160 |
|
6.3 |
φ6.2 |
1200 |
120 |
175 |
||
7 |
φ6.9 |
80 |
2300 |
230 |
220 |
|
8 |
φ7.85 |
90 |
2900 |
300 |
285 |
|
9 |
φ8.8 |
100 |
4500 |
460 |
360 |
|
10 |
φ9.9 |
5100 |
520 |
445 |
||
11 |
φ10.95 |
±0.15 |
5500 |
560 |
540 |
|
12 |
φ11.8 |
130 |
6200 |
630 |
640 |
|
13 |
φ12.9 |
140 |
6900 |
700 |
750 |
|
15 |
φ14.75 |
±0.2 |
150 |
13000 |
1300 |
1000 |
18 |
φ17.75 |
180 |
20000 |
2000 |
1400 |
|
20 |
φ19.8 |
200 |
25000 |
2500 |
1800 |
|
23 |
φ22.7 |
250 |
32000 |
3300 |
2300 |
|
25 |
φ24.75 |
300 |
39000 |
4000 |
2800 |
|
30 |
φ29.9 |
500 |
69000 |
7000 |
4000 |
逆回転での破断トルクは、正回転時の50%~60%です。
高回転(1800rpm以上)でご使用の場合、最小曲げ半径は約2.5倍以上としてください。
標準長さは10m・12mです。
ハイトルク型フレキシブルシャフト
ハイトルク型フレキシブルシャフト仕様
呼称 |
外径 |
公差 |
最小曲げ半径mm |
破断トルク |
重量g/m |
|
N・cm |
kgf・cm |
|||||
6 |
φ6 |
±0.1 |
70 |
1500 |
150 |
160 |
8 |
φ8 |
±0.1 |
90 |
4500 |
450 |
285 |
10 |
φ10 |
±0.1 |
100 |
7500 |
750 |
445 |
※上記破断トルクは実測値です。実使用では
1/5~1/10としてください。
逆回転での破断トルクは、正回転時の50%~60%
です。
高回転(1800rpm以上)でご使用の場合、最小曲げ
半径は約2.5倍以上
としてください。
標準長さは12mです。
特徴:標準型フレキシブルシャフトと同等の最小曲げ
半径で使用でき、 よりハイトルクに耐えるので軽量化
が期待できます。
背負い式 刈払機の動力伝達に多く用いられております。
用途例:
・草刈機(刈払機)
・技打機
・フレキシブルグラインダー
左右両用型フレキシブルシャフト
特徴:構造上の工夫で比較的逆回転にも強い。
ただし正回転の破断トルク60%程度です。
ドライバーの延長などに用いられています。
用途例:
・フレキシブルビット
・フレキシブルドライバー
・窓、ダンパー開閉の遠隔操作
・操作つまみの回転伝達
・フレキシブルカップリング
・天体望遠鏡追尾用
フレキシブルドライバーの一部として流通していることが
多い製品です。
焼入れ型フレキシブルシャフト
焼入れ型フレキシブルシャフト仕様
呼称 |
外径 |
公差 |
最小曲げ半径mm |
破断トルク |
重量g/m |
|
N・cm |
kgf・cm |
|||||
6 |
φ6 |
±0.1 |
80 |
800 |
80 |
160 |
8 |
φ8 |
±0.1 |
110 |
2300 |
240 |
290 |
9 |
φ8.65 |
±0.1 |
110 |
3500 |
360 |
330 |
10 |
φ9.7 |
±0.1 |
140 |
3900 |
400 |
430 |
※上記破断トルクは実測値です。実使用では
1/5~1/10としてください。
逆回転での破断トルクは、正回転時の50%~60%
です。
高回転(1800rpm以上)でご使用の場合、最小曲げ
半径は約2.5倍以上
としてください。
特徴:連続焼入れ炉にて加熱し、焼入れ油の中を
通過させて製作します。
標準フレキシブルシャフトと比較すると
・真直性に優れている
・ねじれ角(バックラッシュ)が約1/2と小さい
リモコン用に適します。
また長尺品も製作できます。 (30~100m)
用途例:
・窓、ダンパー開閉の遠隔操作
・各種リモートコントロール
強力型フレキシブルシャフト
特徴:ほぼ直線状態で使用され超高トルクに耐え、
衝撃にも強い。
耐久性が求められる場面や、重研磨の際に活躍します。
用途例:
・鋼管、鋳鉄管の内面研磨
・高圧ポンプの駆動用
強力型フレキシブルシャフト仕様
呼称 |
外径mm |
公差mm |
最小曲げ半径mm |
破断トルク |
重量g/m |
|
N・m |
kgf・m |
|||||
10 |
φ9.9 |
±0.15 |
750 |
180 |
18 |
445 |
13 |
φ12.9 |
900 |
390 |
40 |
750 |
|
15 |
φ14.75 |
±0.2 |
1000 |
590 |
60 |
1000 |
18 |
φ17.75 |
1200 |
690 |
70 |
1400 |
|
20 |
φ19.8 |
1300 |
1200 |
120 |
220 |
|
25 |
φ24.75 |
1500 |
2000 |
200 |
285 |
※上記破断トルクは実測値です。実使用では1/5~1/10としてください。
逆回転での破断トルクは、正回転時の50%~60%です。
高回転(1800rpm以上)でご使用の場合、最小曲げ半径は約2.5倍以上
としてください。
標準長さは12mです。
柔軟型フレキシブルシャフト
特徴:可撓性に富み彎曲が容易。
用途例:
・小細工用
・回転用
・スピードメーター
柔軟型フレキシブルシャフト仕様
呼称 |
外径 |
公差 |
最小曲げ半径mm |
破断トルク |
重量g/m |
|
N・cm |
kgf・cm |
|||||
3.2 |
φ3.15 |
±0.1 |
20 |
20 |
2 |
45 |
3.8 |
φ3.75 |
±0.1 |
30 |
100 |
10 |
65 |
6.0 |
φ5.9 |
±0.1 |
50 |
490 |
50 |
160 |
※上記破断トルクは実測値です。実使用では1/5~1/10としてください。
逆回転での破断トルクは、正回転時の50%~60%です。
太線コイル巻フレキシブルシャフト(特注品)
特徴:最上層の太線がピッチ巻きされており、フレキシブルな
ネジの作用があります。
用途例:
・ダンパーの遠隔開閉操作
・回転運動を直線運動に変換
・コバルト(放射性物質)の遠隔移動
・粉体の移送
・引っ掛けた物の直線移動(ハンガー等)
フレキシブルシャフトの活用事例
このように、フレキシブルシャフトは様々な面で活用されています。
使用方法・アイディア次第で貴社工場や貴社製品の大幅な効率上昇に寄与する可能性がございます。
是非一度、弊社にご相談ください。
フレキシブルシャフトの使用をご検討の際は、次の項目をお知らせください。選定のお手伝いを致します。
1.駆動モーター出力(kWまたはHP)
2.上記が不明の場合は軸トルク(Kgf・cm)
3.フレキシブルシャフト回転数(rpm)
4.フレキシブルシャフト回転方向
5.フレキシブルシャフト長さ
6.フレキシブルシャフト曲げ半径
7.駆動側、作業側軸端形状
8.使用環境